手袋が履けなかった日―集団療育で見えた”できない”の意味

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はじめに

今日は、日頃働いている発達支援現場の、お話しをしようと思います!
雪が降った日の集団療育に、みんなで雪遊びをした日のことです。

「早く外に行こう!」

そんな声が飛び交う中、ひとり、手袋が上手く履けない子がいました。

みんなはできる。でも、自分はできない

・右と左が分からない
・指がうまく入らない
・焦って余計に入らない
・周りはどんどん準備を終えていく

最初は黙って挑戦していました。でも、全然できない。

だんだん表情が曇り、焦り、最後は涙がこぼれました。

「手袋が履けない」って、そんなに大きなこと?

大人からみれば、ほんの小さな出来事かもしれません。

でも、子どもにとっては「みんなはできているのに、自分はできない」という体験です。

特に発達特性のある子どもにとっては、

・手指の細かな操作(巧緻性)
・両手を同時に使う動き(両側性)
・見たものと動きを合わせる力(視覚-運動協応)
・集団場面での情報処理

これらが同時に求められます。

実は、かなり高度な作業なんです。

できない=能力がない、ではない

その子は、遊びが嫌いなわけでも、怠けているわけでもありません。

ただ、
「準備のプロセス」がまだ育ちの途中なだけ。

そこで今回は、

・一度椅子に座る
・片手ずつゆっくり確認する
・周囲のスピードから少し距離を取る

そんな環境調整をしました。

すると、少し時間はかかりましたが、最後は自分で手袋を履くことができました。

ここで大事なのは、全部を支援者が手伝ってしまうのではなく、なるべく自分で”できた”という経験をすることです。

気持ちのモチベーションを保つためにも、手袋を自分で選ぶことや、履きやすい手袋にするのも方法も、おすすめの一つです。

また、↓のようなマジックテープの所が色付きなのもおすすめです!


集団療育で大切にしたいこと

集団の中では「みんなと同じ」が基準になりがちです。

でも本当に大切なのは、

”みんなと同じスピード”ではなく
”その子が安心して挑戦できること”

できなかった瞬間には、必ずヒントが隠れています。

それは困りごとではなく、成長の入り口です。

最後に

もし、お子さんが

「手袋が履けない」
「準備に時間がかかる」

そんな姿を見せたとしても、それは”できない子”ではなく”まだ途中の子”

少しだけ環境を整えることで、できるに変わる瞬間は必ずあります。

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